「おうち英語を頑張ろう!」と意気込んで始めたものの、続けるのは想像以上に大変でした。仕事と家事に追われる毎日、英語の歌を流しても息子は無反応、「これって意味があるの?」と悩む日々が続き、ついにおうち英語をやめてしまいました。
同じように、おうち英語に挫折した経験はありませんか?でも、やめたからこそ気づいたこともあります。今では、おうち英語を再開し、オンライン英会話とのダブル使いで無理なく続けられる方法を見つけました。
この記事では、私がおうち英語をやめた葛藤と、挫折したポイントを包み隠さず振り返ります。子どもの「やりたくない」にどう向き合ったか、時間がない中でどう工夫したか…その失敗と気づきを共有します。完璧を目指さず、お子さんと一緒に「英語って楽しい!」と思える学びの時間を取り戻しましょう。

- TOEIC895点
- 東京大学院卒
- 英語教育歴3年(絵本・トド英語・CTP・Raz Kidsなど)
- 過去1年半アメリカで居住(息子は現地プリスクールに在籍)
- 現在、5歳息子に合ったオンライン英語学習法を模索中
私がおうち英語をやめた理由|我が家の失敗体験談
息子(年中)のおうち英語歴はこちらです。おうち英語を開始してから3年、今ならわかる当時の失敗について時系列で振り返ってみます。
\息子のおうち英語歴/
年齢 | コンテンツ |
---|---|
2歳半~4歳 @日本 | 【おうち英語の開始】 – アプリ:トド英語 – 絵本:1日1冊ほど – 動画:無し – 掛け流し:童謡・CTP |
4歳~5歳半 @アメリカ | 【アメリカの幼稚園で英語漬け】 – 圧倒的なインプットとアウトプット |
5歳半〜 @日本 | 【おうち英語の再開】 – アプリ:トド英語 – 絵本:1日3冊ほど、Raz-Kidsも使用 – 動画:1日20分 – かけ流し:物語、ニュース – 語りかけ:週2回 – オンライン英語教室:検討中 |
2歳半~4歳|おうち英語の開始、そして挫折
息子が2歳半になった頃、以下でおうち英語を始めました。
- アプリ:トド英語
- 絵本:1日1冊
- 掛け流し:童謠・CTP
メインで使っていたのは、英語学習アプリのトド英語です。トド英語は、ゲーム感覚で英語に触れられるので、息子も楽しんでいました。

一日10分〜15分くらい使用していました。


しかし、3歳を過ぎた頃から、息子の様子が変わってきました。英語の絵本よりも、日本語の絵本に興味を示すようになったのです。トド英語も、最初の頃は楽しんでいたものの、レベルが上がるにつれて難しくなり、嫌がるようになってしまいました。
英語の歌の掛け流しもしていました。童謡をよく流していたのですが、3歳半頃には内容が簡単すぎたようです。たまに口ずさむことはあっても、積極的に聞くことはありませんでした。


ちなみに、CTPとは、アメリカの園児から小学生向けに作られた英語絵本シリーズです。読み聞かせCDが付属しており、楽しい歌や朗読が含まれています。



CTPのCDは、リズミカルで印象に残るメロディーが多く、いつの間にか息子も歌を口ずさんでいました。
4歳~5歳半|アメリカでの生活、英語力爆伸び
息子が4歳の時、家庭の事情ででアメリカに引っ越しました。1年半ほど、現地の幼稚園に通うことになりました。幼稚園では、先生やお友達と英語で話すしかありません。最初は戸惑っていた息子ですが、徐々に英語でのコミュニケーションに慣れていきました。



家庭内は日本語のみでしたが、現地の幼稚園では、英語漬けの毎日でした。
1年半後、圧倒的なインプットとアウトプットを通して、息子はネイティブの月齢並みの英語力を身につけていました。日常会話はもちろん、先生やお友達と冗談を言い合えるほどに成長したのです。
5歳半〜|おうち英語の失敗に気づく
日本に帰国してから、渡米前のおうち英語がうまくいかなかった理由に気が付きました。
それは、「英語力を伸ばすには、圧倒的なインプットとアウトプットが必要だ」ということです。
アメリカでの生活を通じて、当時のおうち英語では、特にインプットの量が不足していたことを痛感しました。おうち英語は、親の根気と労力が必要です。これが、私には出来ていませんでした。



当たり前のことです。当時の私も頭の中では理解していました。理解できても、忙しい毎日で実践するの至難の業です。
渡米前のおうち英語の失敗を振り返ります。どれも息子の興味・関心に合わせることができず、その結果、英語に触れる機会がどんどん減っていました。
- 学習アプリ:レベルアップについて行けず嫌がり、徐々に遠ざかる
- 絵本:日本語優位となり、1日1冊程度と読書量が少なかった
- 掛け流し:童謡だけでは簡単すぎて、年齢に合っていなかった



語りかけについても、ほとんど実施しておらず、圧倒的にインプットが不足していました。
現在|おうち英語を再開、オンライン英語も活用
息子が5歳になった今、日本でおうち英語を再開しました。
- 学習アプリ:トド英語(継続使用で3年目)
- 絵本:Raz-Kids(新規開始)、1日3冊程度
- 掛け流し:ニュース、ストーリーなど
- 動画:キャラクター物(1日30分)
- 語りかけ:週2回
- 英会話教室:検討中
幼児期は言語の取得も早いですが、忘れるのも早いと言われています。今は、アメリカで身につけた英語力をできるだけ維持することに注力しています。
特に、力を入れているのが、絵本・動画・語りかけです。絵本は、現地で購入した本のほか、オンラインの英語絵本読み放題アプリ「Raz-Kids」を新たに活用しています。英語の動画も、1日30分見るようにしています。そして、できるだけ両親で英語で話しかけるようにしています。



絵本も動画も、息子の興味・好きを優先しています。今は、Peppa Pig、Bluey、Curious Georgeなどにはまっています。



家庭内で週2回を「英語DAY」として、語りかけを実践中です!
トド英語も、レベルが息子に合ってきたようで、再び楽しんで取り組んでいます。今は、効率的にプロの力も借りたいと考え、息子に合う英会話教室を探しています。
なぜ?多くの家庭がおうち英語を途中で諦めてしまう理由
我が家のように、おうち英語に挑戦したけれど、途中で諦めてしまったというママやパパは、決して少なくありません。おうち英語は、時間も労力もかかる上に、長期戦のため、続けるのが難しいと感じることもあるでしょう。ここでは、多くの家庭がおうち英語を諦めてしまう理由を紹介します。
時間がない!忙しい共働き家庭の現実
共働き家庭にとって、おうち英語の時間を確保するのは至難の業です。仕事から帰って、夕食を作って、子どもをお風呂に入れて、寝かしつけたら、もうヘトヘト。おうち英語どころではありません。



我が家の失敗の一番の要因はこれでした。おうち英語以外にやることが多く、どうしてもインプット量が確保できませんでした。
子どもの反応がいまいち?成長を感じられない日々
言語の取得である、おうち英語は長期戦です。一生懸命おうち英語に取り組んでいても、子どもの反応がいまいちだと、やる気がなくなってしまいます。「本当に効果があるのかな?」「うちの子には合わないのかも…」そんな不安が頭をよぎります。
母国語以外の言語習得までにかかる時間はさまざまな説があり、1,000時間と言われることもあれば、2,200時間や3,000時間という説もあります。
2,200時間といえば、赤ちゃんが産まれて毎日1日3時間人の言葉を聞いたと仮定して、約2歳になるくらいの時間です。母国語でもこれくらいの時間がかかるので、英会話を習得する場合でも同じくらいの時間は必要になります。
引用元:グローバルクラウン
教材選びの迷宮入り?情報過多で何が正解かわからない
おうち英語の教材は、本当にたくさんあります。どれを選べば良いのか、迷ってしまうママやパパも多いでしょう。インターネットやSNSで情報を集めれば集めるほど、分からなくなってしまうこともあります。



専門家が方向性を示してくれれば安心感はありますが、素人が沢山の情報を取捨選択するのは本当に大変です。
孤独を感じる?相談できる人がいなくて不安
おうち英語は、基本的に親子で取り組むものです。そのため、孤独を感じてしまうママやパパもいます。周りに相談できる人がいないと、不安になってしまうこともあるでしょう。



長期戦かつ孤独…これがおうち英語が挫折しやすい要因でもあります。


おうち英語、我が家には無理かも…?そんな時に試したいハイブリッド型学習法
「おうち英語を始めたけれど、なんだか我が家には合わないかも…」そう感じているママやパパも、諦める必要はありません。おうち英語×オンライン英会話で、より効果的に英語力を伸ばすことができます。



我が家はこれを目指しています。おうち英語でインプット量を確保しつつも、専門家の力を借りて効率的な学習を目指します。
オンライン英会話×おうち英語のW学習法
我が家がたどり着いたハイブリット法のポイントは、次のとおりです。
- オンライン英会話
- アウトプット重視
- プロの指導で、効率的に学ぶ
- おうち英語
- インプット重視
- 毎日の生活の中で、英語に触れることでインプット量を確保
- ゆるく、楽しくがモットー!
オンライン英会話は、プロの指導力を借りながら、短時間で効果的に学ぶことができます。しかし、それだけでは英語を習得するための、インプット量が足りません。



週1、2回の数時間のレッスンでは、どうしてもインプット量が限られてしまいます。
そこで、家庭で「おうち英語」を取り入れ、英語環境を整えることが鍵となります。アウトプットのためにも、まずは十分な「聞く時間(インプット)」を確保することが重要です。短時間のかけ流し・動画であっても、毎日の生活の中取り入れれば、圧倒的なインプット量を確保することができます。これが、おうち英語のメリットです。



言語を習得するには、まずインプット量を確保し、「耳を育てる」ことが不可欠です。


おうち英語はゆるくても良い、とにかく続けることがポイント
ハイブリッド学習法で大切なのは、おうち英語を続けること!そうです、毎日少しでも良いのです、続けることが大切です。



おうち英語の継続は、絶賛私も挑戦中です…!
- 1日5分!スキマ時間英語学習
1日5分でも、1つの単語だけでもOK。料理や洗濯などの家事をしながら、英語の歌を流したり、英語の動画を見たり。移動中に英語の音声を聞いたりするのもおすすめです。大切なのは、毎日続けることです。通勤や通園などの移動時間も、英語学習に活用できます。
- 親子で楽しい教材を選ぶ
英語教材は、子どもの興味や年齢に合わせて選びましょう。親子で一緒に楽しめる教材を選ぶと、おうち英語がより楽しくなります。



息子(年中)が好きなキャラクターは「Peppa Pig」「Bluey」「Cars」「Toy Story」です。これらの動画視聴も英語力向上の一貫と捉えると罪悪感が軽減されます。
おうち英語を始める前に知っておきたい!後悔しないための3つのポイント
「おうち英語を始めたけれど、なんだか思っていたのと違った…」そうならないために、おうち英語を始める前に知っておきたい3つのポイントを紹介します。
長期的な視点を持つ|焦らず、子どもの成長を信じる
おうち英語は、すぐに効果が出るものではありません。焦らず、長期的な視点で子どもの成長を見守りましょう。



これが一番大切です!言語習得には時間がかかります。毎日続けるけど、諦めない、これを自分に言い聞かせてます。
親子で一緒に楽しむ|英語を好きになることが大切
おうち英語は、親子で一緒に楽しむことが大切です。親が楽しんでいれば、子どもも自然と英語を好きになります。



我が家では、週に数回「英語Day」として、家庭内で英語だけを使用する日を設定しています。もちろん、楽しむことが優先です。
完璧主義にならない|肩の力を抜いて継続する
おうち英語は、毎日完璧にこなす必要はありません。肩の力を抜いて、無理なく続けることが大切です。



我が家では、これまでの失敗を活かし、息子の興味・関心に合わせた「楽しい」おうち英語を目指します!
まとめ
おうち英語は、子どもの英語力を伸ばす有効な手段です。しかし、継続するには根気と工夫が必要です。「おうち英語やめた」と感じたら、一度立ち止まって、原因を見つめ直してみましょう。目標や方法を見直すことで、再び楽しくおうち英語を再開できるはずです。
- おうち英語の挫折体験: 多くの親が「おうち英語」を始めるも、忙しさや効果が見えないことで挫折することがあります。
- 失敗の原因: 時間がないこと、子どもの反応が期待と違うこと、教材選びの迷いが原因です。
- 再挑戦の方法: オンライン英会話とおうち英語を組み合わせたハイブリッド学習法を試すことが効果的です。
- 継続のコツ: 毎日少しずつでも続けることが大切で、完璧を目指さずに楽しみながら取り組むことが重要です。
- 長期的な視点: 英語教育は長期戦であり、焦らずに子どもの成長を信じ続けることが必要です。
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